妖怪vs神獣

古ヘッダー

【日程】 9月19日 (祝日・月曜日)
【時間】 14:00開場 / 14:30開演 / 19:00 終了予定
【参加費】 4,500円
【開催場所】 船堀 (都営新宿線・船堀駅徒歩1分)  
         ▶ 会場詳細は、お申し込み後返信メールにてお知らせいたします。
【企画・主催】 甲田烈 / ㈱ 高千穂創研 共同企画

※9月19日は当初『第一回目アニマンダラ東京連続レクチャー』のイベントを予定していましたが、
よりスケールアップして、オープニング記念イベントを開催させていただくこととなりました。
第一回目は10月9日(日)となりました。開場は船堀です。

●生命における物語性とリアリティ

『人間は人間でないものとの接続により 真の人間たりうる』

妖怪哲学博士・甲田烈氏と、
生命己読み・アニマンダラの天海ヒロとのトークイベント開催!!

妖怪ウォッチのヒットに大江戸博物館の大妖怪展の盛況、

体感型展覧会GeGeGe水木しげるの大妖界

そしてシン・ゴジラも大ヒット

 今の時代だからか?  なにやら妖かしが蠢いています。

民間伝承における、人間の理解を超える怪異現象や、

それらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的存在・妖怪。

一方、先住民や原始宗教では神や精霊的、超自然的存在の

動物たちや獣人が登場します。

妖怪に対して、神としての動物、精霊としての動物という切り口から

妖怪哲学博士の甲田烈氏とアニマンダラの天海ヒロが語り合います。

妖怪や、神的動物達は単なる空想の産物なのでしょうか?

しかし、ある時代、ある地域において、それは紛れも無いリアルだったのです。

では、空想とは? リアルとは? それらを超えた先にあるものとは?

妖怪や神獣を知ることは、それは人間を知ることでもあります。

10月9日から開催される、
アニマンダラ東京シリーズレクチャーのオープニング記念イベントです!

 

● タイムテーブル

14:30~14:40 挨拶・導入
14:40~15:50 講演❶
16:00~17:10 講演❷
17:30~      甲田烈×天海ヒロ スペシャル対談
19:00 終了予定

※多少時間が前後する場合があります。
※講演❶❷は、甲田、天海のどちらかの講演

 

●講演パート内容

甲田烈
▶「折りたたまれた自然からの妖怪学」 

これまで「妖怪」の分類については、現象の真偽を判定する心理学や哲学的アプローチによるものや、風俗史学による形態に着目したもの、さらに民俗学・文化人類学による出現場所や地域の世界観に根ざしたものなど、多岐にわたる試みがなされてきました。しかしそれらは、ともすれば絵画的なメージや図鑑的な名称に基づくものであり、文化の側から想像的な存在としての妖怪を区分するという前提を持っているように思われます。

今回は、こうした先人のアプローチも踏まえつつ、「分類とは思想である」ということをまず見直します。そして、人間を周囲の環境とともに、人体の中にも自然を持ち、しかも相対的な環世界移動能力に開かれた「折りたたまれた自然」として捉え、流体・鉱物・植物・動物・身体の延長としての道具の多重性という観点から、多様な妖怪現象の差異について、新しい分類の試みを提示してみます。そこで明らかになるのは、差異の具現としての「妖怪」であり、私たち人間もまた、想像しつつ、想像力に担われているということです。
不思議の分類学への旅を、ともに楽しみましょう。

天海ヒロ
▶「動物精神と古き神々」

“動物”を生物学的な”生きもの”として受け止めるようになる以前、森羅万象に霊を見た古代の人々にとって、動物は今とは異なった”存在”として受け止められていました。
ネイティブアメリカンは、”四足の人”、”羽のある人”と動物を呼び表したそうです。
彼らにとって動物は自分たちの魂を浮き彫りにする鏡であり、超自然的なガイドであり、先祖であり、翻弄する妖怪的存在でもありました。こうした眼差しは、アニミズムやトーテミズムと呼ばれています。霊的存在としての動物達がそこにはいました。

エジプト、マヤ、ギリシャなど、古代文明の多くでも、半神半獣の神々が多く登場しています。精霊的意味を持たされた動物シンボルであれば、今なお広く、宗教や民間伝承にみることが出来るでしょう。
これら神や精霊としての動物とは一体どんな存在なのでしょう?
どのような眼差しが、動物を神にし、またそれを地に落としたのか?
世界をどのように見るか? は、世界をどのように創り出すか?と連続性を持ちます。
古き神々を訪ね、私達と世界との関わりを再認識し再考してみませんか。

 

●参考

甲田烈氏とは、昨年来何度かトークイベントをさせていただいた他、今年2月、氏がナビゲーターをされている、妖怪ラヂオにゲスト出演し、対談させていただきました。今回のイベントのきっかけとも言えます。
※ラヂオでは本名の福田博行として紹介されています。

また、6月18日に公開された矢崎春菜さんの回はアイヌの妖怪に関する話題が中心ですので、注目です。

▶珠帆印inねとらじ 甲田烈の妖怪ラヂオ・甲田烈×アニマンダラ

▶珠帆印inねとらじ 甲田烈の妖怪ラヂオ・甲田烈×アイヌの妖怪研究家・矢崎春菜

 

● 講師プロフィール

甲田

甲田烈retsu koda

哲学者・妖怪研究家。1971年、東京生まれ。

相模女子大非常勤講師を経て、現在、東洋大学井上円了研究センター客員研究員。日本トランスパーソナル学会理事。専門は比較哲 学・心理学。「妖怪ラヂオ」パーソナリティ。

幼少の頃より妖怪について他人ではない親近感を持ち、また哲学的関心から接点を探る。明治の妖怪博士・井上円 了の妖怪学を、民俗学・東西の思想や心理学なども媒介として批判的に継承する意図から「妖怪哲学」を提唱・構築中。

 著書に東西の哲学史の入門的な通史である『手にとるように哲学がわかる本』がある。
 関連論文多数。また、12月に水木しげる論を刊行予定。
 Blog http://fieldificator.seesaa.net/

 

福田

天海ヒロ hiro amami

映像アーティスト・古生物研究家・シャーマニズム研究家/生物画家。
動物や河童、竜などの妖怪、幻獣のCGも手掛けるクリエーター。
2016年3月 “共有されるべきアイデア”を広くプレゼンテーションする場
TEDxTokyo yz【人類】 にスピーカーとして登壇。

「生物進化や生態系が、人の精神構造とフラクタルな投影関係にあり、同じものである」
という、新しい生命観-人間観を伝えるAnimandalaの語り部。

クリエーターとして、TVゲームやCMのCG映像や書籍カバーデザインを担当する他、
デジタルメディア図鑑の企画開発、モバイルの占いコンテンツの企画開発経験を持つ。
また、カバラ数秘術やアニミズム、神話、認知心理学にも精通する。

 

*イベントは無事終了いたしました。
イベントの模様はfacebookでご覧いただけます。

また、コチラから当日の資料をダウンロードできます。

 

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