アニマンダラの世界へようこそ!
生態系や生物進化は人の精神構造の鏡! Animandalaは、そんな新しい生命観-人間観を表現していくフレームワークです。
●ごあいさつ
アニマンダラは動物の進化と生態系に着目し、
新しい生命観、人間観を描きだしていくプログラムです。
科学・哲学といった視点と、一般的にはそれと対称的な、
神話や神秘思想などを同じテーブルに載せ、新たな視点で統合して、
人間=生命観を新しく描いていこうという試みです。
ありそうでなかった視点ですので、初めての人は少し戸惑うかもしれません。
新たな眼差しの表現という意味では、ある種のアートワークかもしれません。
ですが、その根底にあるのは、普遍的で、子どものように素朴な生命観でもあります。
そうしたことから、個性的な反面、最初から懐かしさや親しみを感じる人もいるようです。
まずはあまり身構えず、最初は、『へ〜そんな考え方も出来るのか』
といった感じで興味を持っていただければ幸いです。
●生命の己読みとしてのAnimandala
古代、暦(こよみ)は、人間が宇宙や、世界を理解するための最も基盤的な叡智でした。
人々は暦によって、季節を、天候を、そして田植えの時期を知り、行動のタイミングを掌握しました。
国家事業はもちろん、生年月日から個人の資質の理解や、運命を読むことにも使われてきました。
暦は単なる時節を刻むものではありません。
世界を知り、自己を掴む為の知の道具。自己を読む=己読みでした。
エジプト、マヤ、ホピ族などのネイティブアメリカンの文化には、
多くの動物神やパワーアニマル達などシンボリックな動物精神が登場します。
時のこよみ=暦だけでなく、かつて人々は動物などの生態系もまた自己や世界を知る為の鏡、
己読みの一つでもあったのです。
生命の己読みに隠された暗号。
人が命に回帰し、再びそこから歩き始めるための知恵の探求がAnimandalaです。
●Animandalaとは?
▶名前の由来
アニマンダラは、『動物マンダラ』もしくは、『魂のマンダラ』を意味する造語です。
マンダラ(曼荼羅)は、仏教やヒンズー教で知られる、宇宙観を示す幾何学シンボル。
ですから、”生命”の宇宙観といった意味になります。
また、”Anima”と”Mandala”から『宇宙霊魂』を意味する錬金術の言葉『AnimaMundi』のイメージとも重ね合わせています。
現代は近代合理主義や資本主義的価値観が飽和し、個人の存在が、
ともすれば社会の置き換え可能なパラメータとして扱われかねない、そんな寂しい時代かもしれません。
それは生命力の枯れた世界とも言えます。
しかし、そんな今だからこそ、 根源的な生命原理に立ち返った世界観、
人間観を知性と感性から、改めて現代的に再描画すことが必要ではないでしょうか?
Animandalaは、人生や、存在全てを、生命との繋がりを基盤とした構造として見ていく思想なので、
アニミズムやトーテミズムの魂をもった現代的思想とも表現できるでしょう。
それは、『インテリジェント・アニミズム』と呼んでいいものかもしれません。
▶アニマンダラの特徴
- 進化の生命系統樹が、ココロの地図、マンダラに変わる
- 人生と進化を同一視できる世界観を表現し、気づきを得られツールにする
- 生命の多様性と自我の多様性を同一視することで、アニマルメタファーが、無意識や潜在化している人間性を明らかにするインターフェースになる
- 生態系や進化が、占星術師にとっての天体ように、人の本質や人生の気づきとなるツールとする
- 生物学的進化論は身体の変化を主な対象とするが、アニマンダラは”認識”の変化に焦点を当てている
- 神話や神秘学的シンボルに、生命論の視点を加える
- 構造は論理的に、しかし解釈は神秘学や秘教的視野を含めた自由度を持って
▶アニマンダラからアニマ・ムンディへ
Animandalaは、進化論や認知科学、環世界といった科学・哲学を骨組みにしながら、トーテミズムやシャーマニズム、カバラ、グノーシス的神秘主義など、古代・中世の精神文化ともすり合わせ、生態系と人の精神の根源的繋がりをモデリングしていきます。構造は論理的に、しかし解釈は神秘学や秘教的視野をもちます。
Animandalaの視点では、対照的に扱われがちな科学(論理的知性)と神秘学(直感的知性)は、
それ自体がそもそも生命の認識様式の進化に由来する二つの方向性の現われで、コインの表裏の関係と捉えています。
ですから、両方の視点が必然的に内包されることになります。
具体的には生命系統樹を精神構造の地図とみなしたり、生物進化と人生を重ね、”理論”と”感性”両方を通して、
生命現象と一体化した人間観を描きます。それによって世界との本質的な繋がりを回復する、現代的知性におけるAnimaMundiaを目指します。